榎木英介について
プロフィールや業績などは以下のリサーチマップに詳しく書いているので、それをご覧ください。
以下、榎木の活動を簡単にご紹介します。
病理医
榎木は病理医で、病理専門医、細胞診専門医です。病理医って何ぞやということについては、日本病理学会のページなどをご覧ください。簡単にいうと、主に顕微鏡を使って、患者さんから採取された組織や臓器にどのような病気があるかを調べる仕事です。
ちょっと雑然としている感じの写真で恐縮ですが、このような職場で日々診断に勤しんでいます。
得意な臓器があるわけではなく、日々さまざまな臓器や組織を診断しています。今後は兵庫県の赤穂市民病院で、医療過疎地域の一人病理医として、AIや遠隔病理診断などを積極的に活用していく予定です。新時代の病理医の第一人者になるべく頑張ります!
若手研究者のキャリア問題専門家
かつて私は生命科学の研究者を目指して研究をしていたのですが、この分野の研究に向いていなかったのか、大成しませんでした。大学院中退歴もあって、その後医学部に学士編入学しています。
こうした経歴もあって、1990年代後半から若手研究者のキャリア問題をウォッチし、提言したりしています。ディスカヴァー・トゥエンティワンから「博士漂流時代」という本を出しました。この本は2011年の科学ジャーナリスト賞を受賞しました。
科学政策ウォッチャー
2003年より、毎週一回、科学政策や科学ニュースに関するメールマガジンを発行しています。おかげで内外の科学政策に関する情報に詳しくなりました。記事を書いたり、講演をしたりしています。
2018年には、一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)を設立し、科学政策のウォッチや、若手研究者のキャリア支援活動を行なっています。
研究不正防止活動(研究公正に関する活動)
メールマガジンで研究不正に関するニュースなどもピックアップしています。STAP細胞事件以来、この問題に関してメディアに出演するようになりました。また、「嘘と絶望の生命科学(文春新書)」という本を書いています。
現在は一般財団法人公正研究推進協会に所属し、西日本の大学や研究機関を対象に、研究公正に関する講演を行っています。
医療問題に対する取り組み
私は医師で、医師不足や医師の過剰労働問題に苦しんだこともあり、当事者として医療問題の解決に取り組んでいます。一般社団法人全国医師連盟では理事を務めています。また、ディスカヴァーから「医者ムラの真実」という本を出したりもしています。
情報発信者として
上記でも紹介してきたように、本を書いたり、メディアにコメントを寄せたりしています。また、Yahoo!ニュース個人で、「サイエンス&メディカルニュースウォッチ」と題して、上記の活動に関連した記事を書いています。たまに記事が100万ページビューを超えることもあります。
何がしたいのか
結構多彩な活動をしている私をみて、いったい何がしたいのだ、と疑問を抱かれる方もいらっしゃると思います。
私のなかでは、バラバラにみえて一本筋がみえています。それは「知を駆動力とする社会を創る」ということ。古いよ、エリート主義かよ、と思われたかもしれませんが、そうではなく、知のなかには人々が持つ現場知や経験値も含まれます。人類が他の動物とは異なる、さまざまな知的な活動が、社会の諸問題や、ちょっと大言壮語的ではありますが、地球が抱える諸問題の解決に、今以上に貢献する社会をめざすということです。
フェイクニュースが跋扈し、キャラが濃い人が人気を得てしまう昨今、地道に知的な行為を行なっていくことは古く馬鹿らしく見えてしまいがちですが、それでも人々の知恵に希望を持っているのです。
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